家族ってなんだろう・・・父のガンをきっかけに考える

家族ってなに?バラバラな家族が一つになることはあるの?

泣く母・・・頑張る父

あの日の電話で母は泣いていた。

 

それまで母は

「お父さんが死んだって悲しまない。せいせいするわ。お赤飯炊いて子供たちと喜ぶわよ。」

と言っていた。

 

だけど、父がガンだとわかったとき、待合室でも泣いていたと言っていた。

 

何に対して悲しいのだろうか。

父が死んでしまうかも知れないと言うことなのか。

それとも、生活をどうしようかと言う心配か。

 

 

 

父母の生活は困窮している。

 

父が若い頃、建築関係の仕事をしていた時は羽振りがよかったと思う。

だけど、その時稼いだお金は今一銭もなく、あるのは借金。

おまけに年金は払っていないから、国からもらえるお金はない。

 

父は、建築の仕事を辞めてから、牛乳配達の仕事を始めた。

毎日ほぼ休みなく、夜中から朝方にかけて牛乳を配り歩いている。

とても大変な仕事だと思う。

熱がある日も、腰が痛い日も、体調が優れない日も、休むことなく配達に行く父。

 

 

 

正直、この頑張る姿だけは、私は尊敬している。

いつも父の娘なんだから私に頑張れない事はないと、自分に言っている。

 

今回も、ガンだとわかっても、手術を1ヶ月先伸ばしにした父。

理由は、配達の仕事を引き継がないと休めないと。

 

胃には大きなコブが出来ていて、そこから出血をしている。

医者は、今まで貧血で倒れないで働いている事が不思議だと言っていたそう。

 

このままだと、破裂する可能性もあるから、1日でも早く手術を勧められたにも関わらず、仕事を優先にする父。

 

ただ臆病だから怖いのか、それとも本当に仕事熱心なのか。

 

どっちもあるんだろうなぁ。

私は間違いなく、母より父の血をひいている。

だからきっと私も同じ状況なら、父と同じ決断をするだろう。

 

 

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